総則(消防法)

消防法の目的

消防法は、火災を予防し、警戒し及び鎮圧し、国民の生命、身体及び財産を火災から保護するとともに、火災又は地震等の災害による被害を軽減するほか、災害等による傷病者の搬送を適切に行い、もつて安寧秩序を保持し、社会公共の福祉の増進に資することを目的とする(消防法1条)。

消防法上の用語の定義

防火対象物

防火対象物とは、山林又は舟車、船きょ若しくはふ頭に繋留された船舶、建築物その他の工作物若しくはこれらに属する物をいう(消防法2条2項)。

防火対象物は、火災予防行政の主たる対象である(消防庁『平成30年版 消防白書』参照)。

消防対象物

消防対象物とは、山林又は舟車、船きょ若しくはふ頭に繋留された船舶、建築物その他の工作物又は物件をいう(消防法2条3項)。

防火対象物と消防対象物の違い

防火対象物より、消防対象物の方が、定義の範囲が広い。なぜなら、消防法2条2項は「若しくはこれらに属する物」と規定しているのに対し、消防法2条3項は「又は物件をいう」と規定しているからである。

平たく言うと、防火対象物は人間が住んだり活動したりする場所を表わしているのに対し、消防対象物は燃える物すべてを表わしている。

関係者

関係者とは、防火対象物又は消防対象物の所有者管理者又は占有者をいう(消防法2条4項)。

関係のある場所

関係のある場所とは、防火対象物又は消防対象物のある場所をいう(消防法2条5項)。

舟車

舟車とは、船舶安全法第二条第一項の規定を適用しない船舶、端舟、はしけ、被曳船その他の舟及び車両をいう(消防法2条6項)。

危険物

危険物とは、別表第一の品名欄に掲げる物品で、同表に定める区分に応じ同表の性質欄に掲げる性状を有するものをいう(消防法2条7項)。

消防隊

消防隊とは、消防器具を装備した消防吏員若しくは消防団員の一隊又は消防組織法(昭和二十二年法律第二百二十六号)第三十条第三項の規定による都道府県の航空消防隊をいう(消防法2条8項)。

救急業務

救急業務とは、災害により生じた事故若しくは屋外若しくは公衆の出入する場所において生じた事故(以下この項において「災害による事故等」という。)又は政令で定める場合における災害による事故等に準ずる事故その他の事由で政令で定めるものによる傷病者のうち、医療機関その他の場所へ緊急に搬送する必要があるものを、救急隊によつて、医療機関(厚生労働省令で定める医療機関をいう。第七章の二において同じ。)その他の場所に搬送すること(傷病者が医師の管理下に置かれるまでの間において、緊急やむを得ないものとして、応急の手当を行うことを含む。)をいう(消防法2条9項)。

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