電流
電流とは、簡単にいえば、電気の流れである。電流は、電荷を帯びた粒子(電子やイオン)の移動により、発生する。
ここでは、負電荷を帯びた粒子である電子の移動を考える。
乾電池のプラス極とマイナス極を電線でつないだ場合、電流はプラス極からマイナス極に向かって流れる。
しかし、実際には、電子が乾電池のマイナス極から供給され、プラス極に向かって移動する。
つまり、電流の向きと電子の移動の向きは逆である。
電流の大きさ
電流の大きさの単位はアンペアであり、単位記号はAである。
電流の大きさを数式(文字式)で表す場合の記号(量記号)は、 Iである。つまり、電流量を数式(文字式)で表すと、I[A]となる。
アンペア(A)は、ある点(ある断面)を1秒間に通過する電荷量(クーロン;C)を表す。
計算式は、次の通りである。
\(電流[A]=\frac{電荷量[C]}{秒[s]}\)
\(I[A]=\frac{Q[C]}{t[s]}\)
1アンペア(1A)は、ある点(ある断面)を1秒間に1クーロン(1C)の電荷が通過することを表す。
電流の連続性
導線中のある断面に流入する電流は、増減せずに、その断面から流出する。つまり、導線内のある断面に流入する電流量と、その断面から流出する電流量は同じである。この性質を電流の連続性という。
ノード(節点)における電流の連続性を表す法則が、キルヒホッフの第一法則(キルヒホッフの電流則)である。
参考文献
松原洋平(2011)『6日でマスター!電気回路の基本66』オーム社